こんにちは。最近は作曲のモチベーションが下がっているので、「プロフェッショナル仕事の流儀」を見てパワーをためています・・・。
さて、その番組で、岡村隆史さんが、今までに出演した方々を尋ねる、というのをやっていました。歌舞伎役者の坂東玉三郎さんが以前出演されていて、岡村さんはその回で大いに彼に感銘を受けたみたいで、それもあり、途中で二人の対談がありました。
そこで坂東さんが、10年後の目標を確固として持つのでなく、ただ、ぼやっとしたイメージはあって、でも、目標と違うところへ行ったらどうする?って話で。ただ、明日、1日の事を考えて生きる(言葉が違うかもしれません・・)とおっしゃていました。
私もあまり目標をガンッと決めるタイプではないです。
坂東さんと同じ、なんていうと厚かましいのですが、今までの人生でも、大抵何年か前に思い描いていたところよりもっと上のステージだったり、思いもつかないようなクリエイティブなことをしていたりする。それは、自分で具体的に思い描いた目標を作るとどうしてもそこに縛られてしまい、自由に動けないと感じて、そうしないようにしているからなのかもしれません。
少し前、とある人からメッセージがきた。その人は、SNSで知り合ったギタリストだ。周りからの人望も厚く、私も尊敬しています。そんな彼から、
「ザイオンさん、筆も早いし耳もいいからコンペ出したら?」
と、応援とアドバイスの言葉をもらったのです。そんな風に励まされると舞い上がっちゃって、早速「自分はコンペで来年までに30曲出す」という目標を作りました。それは、去年は年に70曲以上作っていたので可能な目標だったのです。
でも、実際蓋を開けてみると、コンペで募集しているのは畑違いなアイドルの曲ばかり。もちろん、得意な人には良いのですが、まずそこに応募するには歌と歌詞を載せなければならない。自分の歌は仮歌(本番のレコーディングでなく、曲のイメージができるように歌を仮で入れること)の域にも達していない素人レベルだから、作るときにモチベーションがそんなに上がりませんでした。
三種類ほど試行錯誤して作ったけど、今までの感覚からして、
「あっここでは成果は出せないな」
って感じたし、自分は今やるべきことじゃないって感じた。
そこで、苦手なことと、今やるべきじゃないことは何かって考えて、消去法で自分は今何をすべきなのか、何がしたいかとも考えた。そうしたら、インスト(歌なしの曲)の曲ならすぐ作れる、ということに気が付いたのです。
最初はAudioStockという、一曲いくら、で販売するサイトと、Frekulという、いろんな配信サービスで曲を流せるサイトに登録しました。
そこではそんなにすぐに成果が出ている感じではなかった。
そんな時、ある人のブログでDova syndromeという、フリーBGMのサイトを知った。作曲者として登録するには審査が必要だったが、無事に通り、何曲か投稿してみることに。
最新曲 「EDM NEW LIFE」
そんなに負担じゃなく、何曲か投稿できたし、何よりも、自分の曲が映像やイベントで使われ、かつ、DL数がいくらか、再生数がいくらかって、数字でわかるってところが気に入りました。
アドバイスしてくれた先輩は、私の曲に価値を見出してくれて、背中を押してくれた。それを起動力にして「今すべき何か」、を探したときに私の場合はフリーBGM、という形に行き着いた。カチカチに、「コンペに一生懸命曲を出さなきゃ」なんて思って頑張っていたら今頃疲弊していたでしょう。(コンペにバンバン曲出せる人達はすごいなあ)
さて、フリーBGMも起動に乗ってきて、今何をしようかなあと漠然と考えているのは、リスナーに曲や自分のことを直接伝えるということ。これは、日本だけでなくてポーランドとかで何かやれたらなあ、なんて。
これは、ある出版社の方と話していたときに得た構想で、今オリジナルのムービー付きの曲を何曲か自分で持っている。だから、そのムービーをバックにしてライブをしたらどうか、というもの。ポーランドのコミケのようなイベントがあって、それに出たれら〜なんて考えているのだが敷居が高い気がするので、代わりにYoutubeや、ラジオ、ツイキャスなどでリスナーに直接宣伝できる方法を考えようかなあなんて漠然と思っています。ストリートライブをやってもいいかもしれないけど・・・。
それも数ヶ月後には、また、違ったカタチで新しいことをやっていると思うので、楽しみだったりします。
以上。